<大川小>津波犠牲忘れない 閉校式で145年の歴史と伝統を心に刻む

阿部委員長(右)に校旗を返納する鍵校長

 東日本大震災の津波で児童と教職員計84人が犠牲になった石巻市大川小(児童29人)の閉校式が24日、4月に同校と統合される同市二俣小(82人)の体育館で行われた。児童や保護者、住民ら約350人が145年の歴史と伝統を心に刻んだ。
 鍵頼信校長が市教委の阿部邦英委員長に校旗を返納し、出席者は校歌「未来をひらく」を斉唱した。亀山紘市長は「大川小は地域の発展に多大な貢献をしてきた。震災で未来ある多くの子どもたちの命が奪われてしまったことは痛恨の極みだ」と述べた。
 鍵校長は初任地が大川小だった。閉校式後の取材に「地域と共にある学校だった。なくなることに寂しさを感じる」と強調。「震災以降、全員がきょうだいのようにやってきた。子どもたちにはその気持ちを忘れないでほしい」と願う。
 震災当時、大川小6年だった次女真衣さん=当時(12)=を失った鈴木典行さん(53)は「残念ながら卒業式の1週間前に亡くなってしまったが、私たち家族はこの学校を卒業したと思っている」と語った。
 大川小は1873(明治6)年に開校した釜谷小が前身。震災当時は同市釜谷地区に校舎があった。児童は現在、二俣小の敷地に整備された仮設校舎に通う。統合後の名称は「二俣小」となる。


2018年02月25日日曜日


先頭に戻る